2011年2月14日月曜日

けしからん2

小学生の娘を持つ親にはショッキングな話だ。神奈川県川崎市の小学校で、男性教諭(40代)が女子トイレに小型カメラを仕掛け、県警が捜査していることが9日わかった。 

「教諭は2つのトイレにカメラを仕掛けていました。先月末に清掃業者が気付き、校長が内部調査したところ、教諭が『自分がやった』と認めたようです。県警は映像を分析しながら、余罪がないか捜査しています」(地元紙記者) 

教諭は当然懲戒免職となる見通しだが、川崎市では昨年9月にも県立高校の教諭(当時24)が、複数の飲食店のトイレにボールペン型カメラを仕掛けたとして懲戒免職になっている。 
“聖職者”のトンでもない性癖には呆れるばかりだが、盗撮をして停職・免職処分となる公立小・中・高校などの教諭は多い。文科省によると2008年度は19件、09年度は18件、今年度はすでに22件に上る。最近の犯行を見てみると……。 

●9月埼玉 小学校教諭(29) 早朝、児童用の女子トイレに侵入。便器につながるパイプに、小型ビデオカメラをテープで巻き付けて設置。昼ごろ児童が気付き、警察が分析したところ、名札をつけた教諭の姿が録画されていた。 
「5年前から盗撮を繰り返しやった。トイレのシーンをどうしても撮りたかった」と供述。教諭は6年生の担任だった。 

●10月埼玉 小学校教諭(31) 女子児童が着替えに利用する教室に侵入、パイプいすの背もたれ内部を加工し、小型ビデオカメラを設置した。動機は「子供の着替えを見たかった」。 

●12月千葉 小学校教諭(32) 校庭や教室でしゃがみ込んでいた女子児童4人のスカート内をデジカメの動画機能で撮影。男子児童にせがまれ、教諭がカメラを見せたところ、児童が偶然発見した。 

各県の教育委員会は、学校に出向いて服務規律の徹底を促したり、数年前から採用試験での「適性検査」を導入しているが、歯止めがかかっていないのが現状だ。盗撮事件に詳しいジャーナリストの村上行夫氏はこう話す。 

「撮影機器が進化している上、安くなっていることも背景にあるでしょう。5年前に8万円した小型カメラが今は3万円前後で買えます。高画質で音声もしっかりとれる。 
外形も腕時計やたばこの箱、ビール缶を装っていて、一見カメラと分からない。